高島保護区(高島市)takashima
1.地区紹介
扇骨の生産が全国の約90%を占める高島市は、滋賀県の北西部に位置し、面積では県の6分の1となっています。高島市は平成17年の合併によって高島郡の6町村全てが移行したものであり、歴史的にも地勢的にも、さらには市民の伝統的風土からしても、まとまりのある保護区といえます。
市の歴史で、現在も影響を及ぼしているものに、儒学者の中江藤樹先生の「良知に致る」(人は誰でも良知という美しい心を持っている。これをいつも鏡のように磨いておくことが大切である。)があり、この教えが今も地域の人々に継承されています。
現在の人口は約48,000人で年々減少傾向にあり、高齢化率も36%で超高齢化社会に進みつつある中、25名の保護司が日夜奔走しています。
2.事業概要
保護区には、総務・研修・地域活動および協力組織の4部会があり、理事会により総会議案等の重要事項の協議を行っています。
研修会は定例研修会や自主研修会など年6回となっています。7月の社会を明るくする運動では、JR各駅や学校での啓発資材とパンフレットの配布や、内閣総理大臣メッセージを市長に伝達をしていますが、令和2年度はコロナ禍の影響でのぼり旗だけの掲示になりました。また、作文コンテストでは、各学校の熱心な取り組みにより、例年600点以上の応募がありますが、これもコロナ禍で、例年より総数は少なかったものの、県の審査で2点が佳作に入選したところです。
また、市の更生保護女性会が開催されている「一般公開ケース研究会」にも助言者として積極的に参加していますし、広報は、「更生保護たかしま」を年1回発行し全戸に回覧しております。内容としては保護司の仕事はもちろん「再犯の防止」や「サポートセンターの設置」などについて掲載しています。
学校との連携活動では、学校訪問や校長先生等との懇談会を行ない、地域によっては挨拶運動への参加や、登下校の児童の見守り活動に参加をしているところです。サポートセンターについては、令和元年3月に高島支所に開設することができ、週3回の開所ではありますが、一般市民との触れ合いを大切にした場所となっています。
また、令和2年度からは休眠預金を活用した「子ども食堂」の取り組みを開始しました。この事業については保護司の他、更生保護女性会、社会福祉協議会などと連携して、「犯罪(再犯)防止を含む明るい地域社会の基盤整備」を目指し、コロナ禍の真最中ですが頑張っているところです。